以前、なぜラインで止められるのかの原理について記事を書きましたが
今回はその続きで、「ラインの重要度」についてです。
しろのがトレードを勉強しはじめたときは、水平線ってどれも一緒じゃない?と思ってたんです。
けど違うんですよね。それぞれに意味とブレイクされやすさに違いがあります。
ラインの重要度というのは、ラインの「強さ」によって順位づけされます。
「固さ」とも表現することもあります。
覚えておいてほしいのは
固ければ固いほどブレイクされにくいということです。
まな板のように固い板もあれば、板チョコのように割れやすい板もあるということです。笑
これが把握できるようになれば
超固いラインがすぐ近くにあるのに
その方向にエントリーして即逆行、即損切になった。。。
なんてことがなくなるはずです。
では僕がラインを引く場所を説明します。
Contents
ネックラインとラス押し安値、及びラス戻り高値
まずはネックラインからですね。
![](http://shironofx.com/wp-content/uploads/2018/11/nek.bmp)
15分足に引いたオレンジ線がネックラインです。
この場合はラス押し安値と同じところになりますね。
![](http://shironofx.com/wp-content/uploads/2018/11/rasuosi-1.bmp)
ネックラインとラス押し安値の違いがわかる画像をのせておきます。
ラス押し安値は「高値を更新する起点となった最後の安値」です。
ネックラインは、ダブルボトムやトリプルボトム状態となったときの頭を支える”首”の部分です。
この2つのラインは、目線の切り替えに使われます。
市場参加者に注目されるラインになり、わりと抜けにくいです。
同じ時間足でのライン
![](http://shironofx.com/wp-content/uploads/2018/11/onaji-jikanasi.bmp)
15分足の図です。
同じ時間足の高値安値に引いてます。
今回紹介する中でもっともブレイクされやすいラインです。
画像は、上昇トレンドから下降トレンドになり、ふたたび上昇トレンドに転換かなー?
というようなポイントです。
一番重要ではないし見たら分かるので、慣れたらいちいち引かないこともあります。
上位時間足でのライン
![](http://shironofx.com/wp-content/uploads/2018/11/h4.bmp)
4時間足チャートに4時間の波を基準に緑の水平線をひいています。
ここは15分足のリズムではなかなか抜けることができないラインです。
15分から見て4時間足は上位足(長期足)ですよね。
4時間足は兄貴みたいなものなので、15分足の波のリズムでは一発で抜けていくことは難しいです。
なので15分足でチャートを見ていて、4時間足や1時間足の安値高値ラインに近づいてるにもかかわらず、
ライン方向にエントリーしたら高い確率で逆行するので負けやすいです。
なので、上位足のラインが近くにある場合は
ラインを背に向けた反発を意識したトレードをするといいですね。
基本、ラインは上位足であればあるほど固く、下位足のリズムの波では抜けにくいことがほとんどです。
5分よりも15分で引くラインが強い。
15分よりも1時間で引くラインが強い。
1時間より4時間で引くラインが強い。
4時間より日足で引くラインが強い・・・
ということです。
何度かライン付近で止められた水平線
もっとわかりやすく言うと、、なんども価格がはじき返されているラインです。
下の画像がわかりやすいです。
赤い枠のゾーンより上はレンジになっており、3回ほど赤枠のオレンジラインでブレイクを試しています。
長くレンジが続き、やっと下へラインをブレイク。
また、青枠あたりまで上昇し戻ってきましたがオレンジラインが固くなっており上へブレイクできませんでした。
なので下に勢いよく落ちています。
上がかなり固くなったことを根拠に、青枠付近で売りエントリーをする方も多いと思います。
三尊で売り、逆三尊で買いが有効といわれていますが、これと同じ原理です。
![](http://shironofx.com/wp-content/uploads/2018/11/sannson.bmp)
こういった何度も反発しているラインに向かってむやみにロングしないよう注意が必要です。
なぜ何度もはじき返されるのか?
それはネックラインやラス押し安値、ラス戻り高値は、
目線の切り替えの要になるラインだから。
なので売り勢力がネックラインや押し安値まで売ってきても、
「いやまだ、買い目線だろ!」ということでガンガン買い注文がはいります。
それでなんどもはじき返されるわけです。
まとめ。
・同じ時間足の水平線なら比較的抜けやすいが、意識され止まることもある
・異なる時間足の場合、、下位足は上位足のラインより弱い。
・同じ時間足でも、ネックラインラス押し安値&戻り高値は目線の切り替わりのボーダーラインになるため重要視され、抜けにくい。
・何度も水平線で反発したラインは、参加者に意識されるので通常よりも固くなる
以下の順で岩盤のように固くブレイクしにくいと認識しチャートリーディングしてみてください。
通常の高値安値 < ネックライン < ラス押し安値&戻り高値< 数回反発しているライン < 上位足のライン