FXをはじめたばかりの時にやってしまいやすいのが
方向感がないところでエントリーしてしまうこと。
方向感がないというのはいわゆる、レンジ状態で、上にも下にも進んでいかないところです。
このゾーンは法則性がなくごちゃごちゃ動きやすいのでこの中で
エントリーしても、即逆光したり
伸びたと思ったら、反転してすぐに損切りに引っかかるなんてことが多いのです。
売りと買いのちからが拮抗しているのでこのような状態になります。
戦争で例えるならば、売り軍と買い軍が押したり引いたりと一進一退している感じです。
青色の枠内がレンジです。
画像には写ってないですが、上から下落してきて青色の枠付近で滞留し
このあと下に大きく抜けていきます。
”下降トレンド→レンジ→下落トレンド継続”という場面です。
4時間足で見ると陽線を出したと思ったらすぐさま陰線を出し下に抜けたと思いきや
再び急上昇してまた下落しています。
レンジというのはその方向についていこうと思ったときには
逆行してくるため損失を出しやすいところです。
また一定方向にあまり伸びないため利益も乗りにくいです。
こういったレンジの中で利益を出す方法はなるべく下から買う、上から売るという方法になるのですが
難しいところなのでやらないのが正解です。
プロというのはどこでもポンポン利益を取れる人ではありません。
難しいところは無視して、簡単なところが来るまでじっくり待てる人です。
FXは上に伸びやすいときと下に伸びやすいときがあり、
確率の偏りが起こります。
そのためその方向についていけば利益が出せるという仕組みのゲームです。
なのでどっちにも偏りがないときにトレードを行っても即逆行したり損切りになりやすい、
ということです。
トレンドはフレンド。というくらいですから攻防ゾーンは無視し、
徹底したトレンドフォローを行いましょう。
レンジ状態が起こりやすいポイント
レンジが起こりやすいポイントはずばり 底値圏と高値圏ですね。
ほかにも起こりやすいポイントはありますが今回はこの2箇所を紹介します。
上画像は4時間足です。
上昇トレンドの場合は画像の青枠が高値圏。赤枠が底値圏となります。
なぜこのあたりでごちゃつくのかというと、
相場には3種類の思惑の人がいるからです。
たとえば下記を上昇トレンドで考えてみてください。
- 上昇の根っこで買った人。(含み益がでている、そろそろ利確したい(買いの利確は売り))
- 上昇をみてこれから買う人。(まだのびるでしょう。これから買おう!)
- 逆張りで売りを狙っている人。(そろそろ天井だから売ろう)
3種類の感情があるのがわかりますよね?
まず上の2人は順張りの人、最後の1人が逆張りの人です。
高値圏はこのように思惑がぶつかりあうところだからモミモミしてしまうのです。
売りの場合はこの逆です。
- 下落の頂点で売った人。(含み益がでている、そろそろ利確しとこ(売りの利確は買い))
- 上昇をみてこれから買う人。(まだのびるでしょう。これから売ろう!)
- 逆張りで売りを狙っている人。(そろそろ底だろうから買おう!)
なので底値圏でごちゃごちゃしてしまいます。
レンジになりやすい高値圏、底値圏に気づく方法
上の画像はさきほどの4時間足を15分足にしたもの。青枠内で上に伸びる勢いが落ち、
しばらくして下落。
そして下落トレンドになるがすぐに底値圏となって横ばい状態になっています。
一定方向に行くパワーがない場所でトレードをしないようにしましょう。
気づく方法をとしては
直近の高値安値に水平線をひいておき暫定のネックラインを作っておきます。
※ネックラインは青枠でいうと下辺、赤枠だと上辺です。
上昇トレンドのときは安値に暫定のネックラインを引いておく。
下落になったら高値に引いておく。
そのネックラインの中で高値更新や安値更新しなかったり、更新したとしても更新幅が減ったなと思ったら
高値圏、安値圏ということに気づきやすいです。
青枠では更新幅がすくなってダラダラ横ばいしたあと結局安値まで戻されて下落してますよね。
このスパッと高値更新してくれず、ダラダラ横ばい部分が高値圏でありレンジです。
サクッと高値更新しないしし何度か下のラインに戻されたところでもう、
上に行く勢いはないかもな高値圏になるかもな、、と予想しました。
そしてやはり安値のライン(青枠下限)を抜けてしまったので高値圏が確定したという感じですね。
見分けるコツとしては高値更新できなかった&更新したけど少しだけ、2回以上安値まで戻されたら
レンジ状態が確定&ここが高値圏になるかも?と想定しましょう。
いち早く、勢いの低下やレンジ入りに気づくのは大切ですので、
実際にMT4にラインを引いていき考える練習をしてみてください。